泌尿器科専門のいぶり腎泌尿器科クリニックでは膀胱癌に疑いがある場合も安心に診断・治療ができます。

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膀胱腫瘍(がん)について

男性は女性と比べて約4倍の発病率となっている膀胱癌の症状は、
血尿や頻尿、排尿痛などの膀胱剌激症状がみられます。
膀胱癌と診断された場合は、腫瘍の悪性度、進達度をみて治療を考えます。
膀胱癌は膀胱内再発率が非常に高いのでこれを予防することも大切です。
坪院長
院長
質問者
質問者
質問者

膀胱腫瘍(がん)について教えてください。

坪院長

はい。膀胱がんは希に20歳代でも発症しますが、高齢になるほど多く、発病率は人口10万人あたり約13人、男女比は約4対1と男性に多く発症します。


質問者

発症の要因はなんでしょうか?

坪院長

膀胱癌発症の最も身近な危険因子としては「喫煙」があげられます。喫煙者の発病率は非喫煙者と比べ2~4倍多く、発症も平均5~6歳早いことがわかっています。

質問者

どういう症状がありますか?

坪院長

膀胱癌の主な症状は肉眼的血尿.尿混濁.頻尿、排尿痛、残尿感などの膀胱剌激症状で、治り難い膀胱炎症状などは要注意です。

質問者

症状に自覚がある場合はどう診断されますか?

坪院長

膀胱腫瘍を疑ったなら、外来的に膀胱鏡検査を行うことで殆どが診断可能です。しかし一部に炎症と見分けがつきにくい癌もあり、この場合には組織検査の結果を待たなければなりません。

質問者

「膀胱鏡検査」というのは痛そうですね・・・

坪院長

膀胱鏡検査には多少の痛みが伴いますが、現在の膀胱鏡は軟性鏡で以前と比べて痛みは格段に少なく、外来的に十分行える検査です。他にCTなどの画像診断、尿細胞診が有力な補助検査です。

質問者

膀胱がんとわかった場合の処置はどうなりますか?

坪院長

膀胱腫瘍の診断がつけば、入院の上、麻酔をかけ経尿道的内視鏡下腫瘍切除術を行います。(図参照)腫瘍の完全切除を第一目的とするのは勿論ですが、切除標本の病理検査で腫瘍の「悪性度」「進達度(根の深さ)」などを知ることが追加治療の必要性を決定する根拠となります。
なお、内視鏡手術で完全切除できたと判断された症例でも、膀胱癌は膀胱内再発の頻度が高く、時には腎孟や尿管に再発する哨もあり、定期的経過観察は必ず必要となります。

経尿道的内視鏡下腫瘍切除術図

質問者

再発率が高いのが気になりますね・・・

坪院長

膀胱癌は膀胱内再発率が非常に高く、これをいかに予防するかが追加補助療法の主な目的です。悪性度が軽く、深達度が浅くて腫瘍の数が少ない例では無治療・経過観察とする場合もあります。再発例、根は浅いが悪性度が強い例、内視鏡的切除はできたが多発性の時などは以後の膀胱内再発の可能性が高く、抗腫瘍剤の膀胱内注入療法を行います。

質問者

薬での治療もあるんですね。

坪院長

BCGというお薬が比較的有効で、以前では膀胱温存が難しかった例でそれが可能になる場合もあります。しかし、悪性度が強く根が深い症例で内視鏡的完全切除が不可能な時には、転移がなければ膀胱全摘出術が必要となります。
膀胱全摘出術には尿路変更が不可避で、集尿袋を必要とする失禁型と必要としない非失禁型にわかれ、これは術後のQOL(生活の質)を大きく左右します。しかし高いQOLを求めれば、腸菅を用いた尿路変更術となり長時間手術は避けられません。
尿路変更の方法は、疾患の根治性を第一に考え、手術侵襲・体カなどを総合的に検討して、個々の症例で慎重に検討すべきことと考えております。なお、根治術後の再発・転移例に対し、外来的にも投与可能で有効性も期待できる新しい抗腫瘍剤が出てきた事を付け加えておきます

質問者

ありがとうございます。

※上記内容は当院『季刊誌いぶりぶ』過去記事に基づきます

診療科目

泌尿器科では、副腎・腎、尿管、膀脱・前立腺等の後腹膜臓器と
尿道・陰茎・睾丸・副睾丸などを扱います。

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