診療科目
泌尿器科では、副腎・腎、尿管、膀脱・前立腺等の後腹膜臓器と
尿道・陰茎・睾丸・副睾丸などを扱います。
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尿路上皮と言うのはどういうものですか?
尿路上皮とは図ー1の青く塗ってある部分で、体内で直接尿の流れにさらされている場所ですが、腎盂・膀胱・尿管および尿道を覆う粘膜をいいます。
このどこにでも「おでき」はできるのですが、図ー2のように場所によりそれぞれ腎孟腫瘍、尿管腫瘍、膀胱腫瘍と呼ばれ、膀胱腫瘍が最も多くみられます。
発症の年齢や男女比はどうですか?
時に若年層にも見られますが、好発年齢は50歳以降で、男女比では男性に多く、膀胱腫瘍では男性が女性の約4倍となっています。
発症の原因と考えられるものはありますか?
一部の職業性発がん物質をのぞいて、喫煙が最も重要なものとされています。他に、慢性の尿路感染症も危険因子のひとつです。
それぞれの症状はどうですか?
三者に共通してみられる症状として肉眼的血尿が最も多いのですが、腎孟や尿管の腫瘍では背部痛などの尿管の閉塞症状、膀胱の腫瘍では難治性の膀胱炎症状を伴うこともよくあります。
どのように検査と治療をしますか?
診断は尿路の造影検査・膀胱の内視鏡検査・尿の細胞診などで行います。尿路上皮腫瘍は膀胱腫瘍の一部を除いて「悪性」のものがほとんどです。
治療は腎孟や尿管の腫瘍は同側の腎尿管を摘出するのが大原則です。もし何かの事情で腎臓がひとつの場合にのみ、部分的な切除を考慮します。
膀胱腫瘍はまず尿道から内視鏡を入れて腫瘍の切除を行います。この結果で腫瘍の悪性度や深さが分かりますので、それをもとに次の治療を検討します。内視鏡的切除が根治治療になる場合も多くありますが、再発予防のために抗腫瘍剤やBCGという薬を膀胱内に注入する治療を追加することもあります。もちろん膀胱を摘出しなければ根治を望めない場合があることも事実です。
ありがとうございます。
※上記内容は当院『季刊誌いぶりぶ』過去記事に基づきます
泌尿器科では、副腎・腎、尿管、膀脱・前立腺等の後腹膜臓器と
尿道・陰茎・睾丸・副睾丸などを扱います。
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